金髪女子の一人旅①
2011年6月
一人の金髪女子が旅に出た。
目指すはタイ。
そこから東南アジアをぐるっと周る予定らしい。
往復の航空券と少しのお金とiphoneを持ち、
7kgほどのバックパックを背負って出発した。
バックパックの中には
おしゃれな洋服もメイク道具もドライヤーもシャンプーも入っていない。
捨てて帰ってこれるものや必要最低限のものだけをつめていた。
※実際にこの旅で使われていたバック&荷物
航空券を取るのが出発間際だったため
直行便ではなく中国を経由する便に乗り込む。
今回の旅は彼女の中で何か大きな意味を持つようだ。
彼女の表情からそれが読み取れた。
機内で今後の旅の計画を練っている彼女に
隣の老夫婦が「一人なの?」と話しかける。
一人でタイに行こうとしていること、
そこから東南アジアを周る予定であること、
を彼女は話した。
老夫婦はそんな彼女を応援したい気持ちでいっぱいになっていた。
数時間が経ち、経由地である北京が近付いてきた。
しかし一向に着陸の準備をしない飛行機。
すると機内放送が流れ出す。
「悪天候のため、北京空港に降り立つことができません。しばらく上空で様子を見ます。」と。
そのままそのぐらい時が経っただろうか。
数時間は経ったのではないだろうか。
また機内放送が流れた。
「悪天候で北京空港に降りることができないため、本機は大連空港を目指します。」と。。。
特に急いでいる旅ではなかったが
彼女は今後の動きがどうなるのかわからず、少し不安を感じていた。
案内通り大連空港に到着し
また機内放送が流れる。
今日は時間がもう遅いので大連空港の近くのホテルに案内する
明日の朝、また大連空港から北京空港を目指すということだった。
乗客にはビジネスマンや老夫婦などが多く
彼女のような若者は少なかった。
そのせいか、一人大きなバックパックを背負った金髪女子の姿は少し目立っていた。
※このバックは彼女のものではありません。
不安そうな顔をする彼女へ
一人の男性が声をかけてきた。
中国の大連で働く日本人だった。
彼女の話を聞くと、非常に興味を持つとともに彼女の今後を心配してくれた。
ただ、彼は元々北京から大連に移動する予定だったので、次の日に一緒に北京まで行くことができないという。
その代わり中国語と日本語の両方を話せる乗客を探して君のことを伝えるよ、と言ってくれた。
ホテルの費用、ホテルまでのバスは航空会社が用意してくれ、彼女は彼や他の乗客と共にバスへ乗り込んだ。
時間は午前0時を過ぎていた。
外はもう真っ暗だった。
続く、、、
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